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宮城県黒川地域では、各地に8世紀頃(飛鳥・奈良時代)の窯跡が発見されており各種の須恵器が焼かれていたことが分かっています。当時の日本の中心地、畿内から「東山道」を陸奥国府・多賀城に到達し、さらに北へ分岐した要所にあったのが当地です。複数の古城や集落跡が当時の繁栄を偲ばせます。
江戸時代、国道は「奥州街道」になり、1620年(元和6年)に伊達政宗の命によって黒川氏の家老であった内ヶ崎織部の手により宿場町「富谷宿」が作られました。宿、酒、醤油、味噌、呉服などの商家が立ち並び栄えました。

私どもは、平成9年に富谷宿に由来した屋号で富谷宿焼を開業しました。黒川地域で採出される陶土を原料として、内ヶ崎織部の夫婦人形の生産、富谷宿の歴史や風物を取り入れた各種の陶芸品を生産しています。
少量を手造り制作し、お客様に直接販売させて頂いております。
手造りのため、生産の効率を上げることが難しいですが、ひとつひとつを丁寧に時間をかけて造っています。
磁器の大量生産品や陶器以外の樹脂や紙製品と異なる特徴として、器ひとつひとつに微妙な形状の違いがあり、釉の表情にもそれぞれ変化がございます。
手造り陶器(土モノ)ならではの温かみがあり、ギフトにも安心してお選び頂ける、柔らかで高品質感がございます。